影絵の打ち合わせをしに箕面のゆりさん&ナナンさん宅へ。あっ!演出家の篠田千明さんもいる。11月に古墳で影絵をするのでダラン(人形遣い)のナナンさんと話したいのだが、なにやら厨房でゴソゴソしているので、食卓で3人でおしゃべり。そのうち、ぷしゅっと缶ビールが開く。

 どうやらナナンさんはテンペ・ムンドアンを作っている。テンペ(大豆の発酵食品)の天ぷら。衣ができ、そこに香辛料をいろいろ加えている模様。さらにぷしゅ、僕はお茶をぐびぐび。ゆっくりと油を温める。ゆっくりとテンペに衣をつける。そおっと油に投入。じりじりと揚がるのをフライ返しでさする。きつね色に変わるがまだまだ。たぬき色になってようやく引き上げる。油を切る。お皿にきれいに盛り付ける。シラカン!シラカン!とダランが勧めてくれる。こぶみかんの葉の香りが立ち上る、うまい!

 時間が流れていない。ジョキジョキジョキ、シャッシャッシャッ、ジャージャージャーとかの手際とか、誰かが待っているとか、ビールがヌルくなるとか、よりもテンペと語り合っている。僕には出せない味だなあ・・・。朝まで続く影絵のダランの味。打ち合わせをするのを忘れそうになる。

古墳での影絵 「つぼはどこへ」